きりしまの園は、宮崎市と小林市を結ぶ国道268号沿いにあります。小林市野尻分庁舎や病院、学校、市体育館などの公共施設にも近く、利便性に優れています。国道からわずか100メートル入り込んだ場所にありながら、周囲を杉や照葉樹、竹林などの深い緑に囲まれ、静かな時の流れの中で一日が過ぎていきます。
『その人らしく』
ホームで生活される時間は、おおよそ4年程度です。その貴重な時間を「その人らしく心豊かに過ごして頂きたい」と願い、『つなぐ』をコンセプトに3つの目標を掲げてケアの向上に努めています。
①想いをつなぐ
きりしまの園は、『人間尊重』を基本理念に掲げ、昭和61年に開園いたしました。"お一人おひとりを大切に"という創設者の想いを実現するため、その人らしく暮らして頂くための住環境づくりやケアの実践に取り組んでいます。
【個室を中心に住まいという視点にたった住環境づくり】
特別養護老人ホームは、入居される方のニーズや費用負担を考慮して個室ユニット型施設と多床室施設で構成されています。居室、リビングなどは木材を多く使用し、畳、障子など、ご利用者様が入居されるまでの住まいにできる限り近づけるための工夫をしています。
【プライバシーへの配慮】
浴室は個浴となっており、マンツーマンでの入浴を行っています。また、居室、トイレには全てドアを設置し、プライバシーへの配慮を行っています。
【こころ豊かに暮らしていただくために】
ホーム内には売店や喫茶室を配置、四季を通しての行事や音楽、生け花などのクラブ活動を行う事により、入居されている方々が心ゆたかに暮らして頂けるための取り組みを行っています。
【ターミナルケアへの取り組み】
ご家族、ご本人が希望される場合、かかりつけ医の指導のもとで当ホームでのターミナルケアを行うことができます。看護職員を常時配置していますので、24時間を通して看護・介護職員による専門的なケアを提供致します。また、ご家族に対し身体的・精神的なご負担をおかけしないよう休憩所、宿泊場所を整備し、希望される場合は食事の提供も行っています。ターミナルケアについて正しく理解していただいた上で、ご家族とスタッフ、入居されている皆様と共に看取りを行います。
②暮らしをつなぐ
入居されている多くの方がホームで人生の最期を迎えられます。安らかにお過ごしいただくために、その人に合わせたケアの提供とより過程に近い環境の中で、入居されてからもその人らしい暮らしが継続できるように取り組みます。
【個別ケアの充実に向けた取り組み】
ユニットケアを導入し、入居される前の暮らしぶりや利用に当たっての要望や希望を把握した上で、入居者様お一人おひとりのニーズや生活リズムに合わせたケアの提供に努めています。
【家庭に近い環境づくり】
入居にあたっては、それまで使っておられた家具やお茶碗、お箸を持ってきていただくことで、家庭におられた時の環境により近づけるための取り組みを進めています。
③家族とつなぐ
面会の折、入居者様がご家族に見せられる笑顔を見るたびに「私たちは家族になれない」と痛感させられます。次にお会いできる時までその笑顔をつなぐために、私たちにできることは何かを考え常にケアに取り組みます。
【健康管理】
二つの嘱託医療機関との連携の下、入居者の健康管理にあたっています。医師による定期的な回診の他、医療的なケアが必要な場合は、受診、入院等の措置を行います。口腔ケアについては、歯科医師による定期的な回診、指導ももと職員により実施しています。また、安心安楽に暮らして頂くために看護職員を24時間を通して配置し、急変時にも速やかに対応できる体制を整えています。痰吸引や経管栄養の管理などの医療行為については専門職により実施しています。
【家族会活動】
開園後間もなくきりしまの園家族会が結成されました。定期的な会議の他、施設行事や奉仕作業、家族・職員懇親会などを通して、ご家族と職員の相互理解・信頼関係の構築に取り組んでいます。
【らすらぎの場(ゲストルーム)の設置】
面会やご家族との誕生会で、入居者様とご家族が水入らずでお過ごしいただけるようにゲストルームを設けています。また、ご家族等が帰省された際にご宿泊できるよう設備も整っています。ご希望があれば入居者様とご一緒に宿泊することもできます。
社会福祉法人敬愛会 基本理念
施設の健全な環境づくりに努め、「人間尊重」を基盤とする施設の創造と介護を必要とする高齢者が可能な限り自立した日常生活を営むことができるよう支援する。
①心身に障がいをかかえる高齢の自主性と生きがいを高めるための援助と厚生に努める。
②要介護者と生活を一にする介護者の精神的・身体的負担の軽減を図る。
③介護の専門性を高め、利用者のニーズに即したサービスの提供に努める。
④ボランティアの活動をとおして福祉への関心を高めるとともに、高齢化社会をになう青少年の「福祉の心」の育成に努める。